
Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)は、充電器の機能も備えたハイブリッド型のモバイルバッテリーです。
9600mAhのバッテリー容量を持ちながら、折りたたみ式のコンセントプラグを内蔵しており、直接コンセントに挿すことでそのまま急速充電器として使用できます。
スマートフォンからノートPCまで、幅広い機器に対応し、最大65Wの高出力によりMacBook ProクラスのノートPCへの給電も可能です。
ガジェット好きの間でも注目を集めており、消費者目線で様々なテストを行う専門誌『MONOQLO』では、2024年のベストバイに選出されるなど、高い評価を得ています。
これまでモバイルバッテリーとノートPC用の充電器をそれぞれ持ち歩いていた方でも、1台で二役をこなせる本製品なら荷物を減らすことができるため、ビジネスユーザーやコワーキングスペースをよく利用する方にもおすすめです。
この記事では、本製品のスペックや特長、実際のユーザー評価をふまえて、メリット・デメリットやおすすめできるユーザー層をわかりやすく解説します。
仕様・スペック一覧
『Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)』の主な仕様やスペックは以下の通りです。
🏢メーカー | ANKER |
📅発売日 | 2024年8月8日 |
💰価格 | 14,990円(税込) |
🎨製品型番(カラー) | A1339N11(ブラック) |
🔋バッテリー容量 | 9600mAh(スマートフォンなら約2回充電可能) |
⚡出力 | 【USB-C】最大65W (5V⎓3A / 9V⎓3A / 12V⎓3A / 15V⎓3A / 20V⎓3.25A) |
⚙️同時充電 | 2ポート同時充電可能(合計出力最大65W) ※C1ポート:45W + C2ポート:20W |
🔌入力 | 【USB-C】最大30W (5V⎓3A / 9V⎓3A / 12V⎓1.5A / 15V⎓2A / 20V⎓1.5A) 【ACプラグ】100–240V, 50/60Hz, 2.0A |
🔗ポート構成 | ・USB-Cポート×2(出力兼入力用) ・折りたたみ式ACプラグ(入力用) |
📐サイズ | 約115 × 44 × 42 mm |
⚖️重量 | 約308g |
🛠️その他機能 | ・USB PD対応 ・パススルー充電対応(AC使用時) ・LCDディスプレイ搭載 ・PSE技術基準適合 |
📦パッケージ内容 | ・本体 ・USB-C & USB-C ケーブル (0.9m) ・ストラップ ・巾着(収納袋) ・取扱説明書 ・保証/カスタマーサポート ※保証期間は24ヶ月 + 6ヶ月 (Ankerで会員登録後) |
外観と特徴
本製品の外観や設計上の特徴について紹介します。
デザイン性やサイズ感、性能、持ち運びやすさなど、使用前に気になるポイントをまとめて確認したい方はぜひご覧ください。
外観とデザイン
本製品は、USB急速充電器とモバイルバッテリーの機能を一体化したFusionシリーズの中でも、携帯性と実用性を両立したコンパクト設計が特長です。
コンパクトなスティック型ボディに、バッテリー残量や出力状況をリアルタイムで確認できるスマートディスプレイを搭載。また、折りたたみ式のACプラグを内蔵しており、ケーブルレスで直接コンセントに接続可能です。
機能別の特徴と評価
コンセント直挿しができる利便性や高出力対応など、独自の強みを持つ本製品は、充電性能や機能性の面で一定の評価が得られました。
一方で、本体サイズや価格に課題があり、用途によって向き・不向きが分かれるモデルといえます。
以下に各項目ごとの評価と特徴をまとめましたので、使用シーンに合うかどうかの参考にしてください。
項目 | コメント |
---|---|
充電性能 | 最大65W出力に対応しており、スマートフォンだけでなくノートPCの充電にも対応。 高出力USB-Cを活かした日常使いに適しています。 |
携帯性 | コンパクトに見える一方、厚みや重量感があるため、携帯性にはやや難あり。 毎日持ち歩く用途には不向きかもしれません。 |
本体充電速度 | 最大45Wの入力に対応しており、2時間弱でのフル充電が可能。 日常使いであれば十分なスピード感です。 |
機能性 | モバイルバッテリーと急速充電器を兼ねる2-in-1構造。 ディスプレイや折りたたみプラグなど、使い勝手の良い機能を多数搭載しています。 |
コスパ | 機能性は高いものの、バッテリー容量や携帯性とのバランスを考えると価格はやや割高に感じられるかもしれません。 ノートPCの充電など、用途が明確な方におすすめです。 |
▶評価基準を確認する。
「充電性能」「携帯性」「機能性」「本体充電速度」「コストパフォーマンス」の評価結果の詳細は以下の通りです。
- 【充電性能】7点(出力W数:5点、バッテリー容量:2点)
- 【携帯性】3点(面積:3点、厚み:0点、重量:0点)
- 【本体充電速度】4点
- 【機能性】7点
- 【コスパ】-7点(総合点:21点、目標点:28点)
当サイト独自の評価基準を設けており、詳細については「モバイルバッテリーの総合評価基準」をご覧ください。
実際の使用感や反応について
実際に製品を使用したユーザーの感想やレビュー動画を紹介します。
購入前の参考として、リアルな使用感や評価ポイントをぜひチェックしてみてください。
実際の使用感がわかるレビュー動画
本製品の使用感や特徴については、公式のYouTube動画でもわかりやすく紹介されています。
実際のサイズ感や充電中の様子など、静止画では伝わりにくい部分を確認したい方におすすめです。
Xでの反応
実際に本製品を使用したユーザーによる投稿がX(旧Twitter)にも多く見られます。ここでは、その中から使用感や満足度がよく伝わるクチコミをピックアップして紹介します。
その他のレビューコメント
Amazonや楽天などで寄せられている実際のレビューをもとに、評価の傾向や使用感の共通点を要約して紹介します。購入を検討する際の参考にしてみてください。
持ち歩きには重いが旅行では活躍 | 持ち歩くには重さが気になるが、旅行や出張時には荷物が減らせて便利。 | 出典:Amazonレビュー |
大きめ・ずっしりだが性能抜群 | 65Wの出力とCポート2口は非常にパワフル。重量はあるが、本体充電速度も速く、実用性が高い。 | 出典:Amazonレビュー |
重いけどパススルー充電でノートPCもOK | 重さはあるものの、パススルー対応でノートPCの充電にも使える点に満足。 | 出典:楽天レビュー |
急速充電&パススルーに高評価 | 充電が速く、パススルー時の出力も安定しているので安心して複数機器を扱える。 | 出典:楽天レビュー |
デザイン良し、非常用にも安心 | 高級感のあるデザインと大容量で、災害対策や長時間の外出でも安心感がある。 | 出典:楽天レビュー |
2台同時充電+パススルーが便利 | 2台の同時充電や、パススルー運用が非常に便利。やや重いが据え置き運用にも適している。 | 出典:楽天レビュー |
メリット・デメリットまとめ
本製品を実際に使用した人の評価や製品スペックから分かるメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- 65Wの高出力
- 2-in-1設計
- 2台同時充電
- コンパクト設計
- LCDディスプレイ
- パススルー対応
デメリット
- 308gとやや重め
- ノートPCのフル充電は難しい
- 価格がやや高め
- 厚みがある
- コンセントが刺さらない場合がある
本製品は、デメリットを大きく上回るメリットを備えている印象です。
多少の重さや容量の限界といった欠点はあるものの、「充電器とモバイルバッテリーを兼ね備え、最大65W出力に対応している」という唯一無二の便利さを考えれば、いずれも些細な要素にとどまるでしょう。
メリットの詳細
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65Wの高出力 | スマホからノートPCまで幅広く対応しており、これ1台でもフルスピードで急速充電が可能です。 |
2台同時充電に対応 | USB-Cポートを2口搭載しており、スマホとPC、タブレットとイヤホンなど2つのガジェットを同時に給電することができます。 |
コンセント一体型 | 折りたたみ式プラグで直接コンセントに接続できるので、充電器としてもモバイルバッテリーとしても使える2-in-1設計となっています。 |
パススルー充電対応 | コンセント接続時は、本体を充電しながらスマホやPCへの給電が可能です。そのため、自宅やオフィスでの据え置き利用にもお勧めです。 |
手のひらサイズ | 出力・容量に対して非常にコンパクトで、バッグにも入れやすく持ち運びに便利なサイズです。 |
LCDディスプレイ | 残量や出力ワット数、残り充電時間をリアルタイムで表示されるため、充電状況がひと目で確認できます。 |
デメリットの詳細
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308gとやや重め | 軽量なモバイルバッテリーに比べると重さを感じます。例えば、コンパクト&軽量を謳っている『Anker PowerCore 10000』であれば、10000mAhの大容量バッテリーでありながら、重量は180gとなっています。 |
ノートPCのフル充電は難しい | 本製品のWhの公式情報はありませんが、一般的な電圧(3.6V)であると仮定した場合、34.56Whになります。 一方で、一般的なノートPCのバッテリーは40Wh~60Wh程度です。また、充電時の変換ロスなどもあるため、5割前後充電できるイメージになると思います。 |
厚みがある | 本製品は横幅と奥行きが44×42mmの四角形で厚みがあるため、スマホと重ね持ちはしにくいサイズ感となっています。 |
価格がやや高め | 10000mAhの大容量バッテリーを備えた『Anker PowerCore 10000』が税込2,990円で販売されているため、コスト面では本製品のほうがやや高めです。 |
コンセントが刺さらない場合がある | 本体はコンセントに直接挿す仕様のため、使用場所によってはサイズの影響で隣接する差込口をふさいでしまったり、物理的に挿せないケースもある点には注意が必要です。 |
まとめ:こんな人におすすめ
Anker Prime Power Bank(9600mAh、65W、Fusion)は、モバイルバッテリーとUSB急速充電器の機能を一体化した2-in-1モデルで、最大65Wの高出力に対応しています。
コンパクトなサイズながら、ノートPCやスマートフォンなど幅広いデバイスへの急速充電が可能であり、ビジネスや旅行などで、「ノートPCもスマホも、これ1台で充電したい」という方にぴったりの製品です。
特におすすめな人
これまでの特徴やレビュー傾向を踏まえると、以下のような使い方・目的を持つ方には、特にこの製品のメリットが活かされそうです。
出張や旅行が多いビジネスユーザー | ノートパソコンとスマホ・タブレットを持ち歩く人なら、ホテルやカフェでは充電器として、移動中はバッテリーとして使えるのが大きなメリットです。 荷物を減らせるうえに急速充電にも対応しているため、移動の合間でも効率よくデバイスを充電できます。 |
カフェやコワーキングで長時間作業する人 | コンセント席が確保できなくても、バッテリー駆動でPC作業を継続し、空いたタイミングでコンセント充電に切り替えるといったシームレスな電源確保が可能です。 残量が常時表示されるLCDディスプレイもあり、電源管理がしやすいため、安心して作業に集中できます。 |
ガジェット好き・モバイルワーカー | 最新の高出力USB-C機器を複数持つヘビーユーザーにも、本製品のパワフルさと汎用性は大きな魅力です。スマホ、タブレット、ゲーム機まで同時に給電できるところは、「モバイル電源の完成形」と言えるでしょう。 |
他の製品を検討してもよさそうな人
一方で、ユーザー評価や使用環境によっては、本製品の特性が合わないケースもあります。以下のような方には、用途により他モデルも併せて検討するのがおすすめです。
持ち運びやすさを最優先したい人 | モバイルバッテリーを“万が一”に備えた保険として持ち歩くようなライトユーザーには、ややオーバースペックに感じる可能性があります。 その場合は、容量5,000mAh前後の小型・軽量モデルの方がバッグにも収まりやすく、負担が少ないでしょう。 |
価格を重視したい人 | 本製品は定価14,990円と、モバイルバッテリーとしては高額な部類に入ります。 コストを抑えたい方は、小型のバッテリーと充電器をそれぞれ別々に用意した方が、総額としては安く収まるケースが多いです。 |
総評
項目 | コメント |
---|---|
充電性能 | 最大65W出力でスマホもノートPCも急速充電に対応。 |
携帯性 | 厚みと重量があり、持ち運びにはやや不向き。 |
本体充電速度 | 最大45W入力で、2時間弱でフル充電可能。 |
機能性 | 急速充電器とモバイルバッテリーを兼ねた高機能2-in-1構成。 |
コスパ | 携帯性・容量とのバランスを考えると割高に感じられる可能性あり。 |
本製品は、折りたたみ式のACプラグを内蔵しており、直接コンセントに挿して充電器として使えるほか、9600mAhのバッテリー容量を備えているため、外出先でも安心して使用できます。
また、バッテリー残量や出力状況をリアルタイムで確認できるLCDディスプレイも搭載されており、使い勝手の良さも魅力のひとつです。
一方で、重量が約308gとやや重く、厚みのあるデザインのため、携帯性を重視する方には注意が必要です。
加えて、価格もやや高めのため、コストパフォーマンスを重視する場合は、別の充電器を併用するなど検討が必要です。
総じて、Anker Prime Power Bank(9600mAh・65W・Fusion)は、モバイルバッテリーと充電器を一台にまとめたい方や、外出先でノートPCを頻繁に使うビジネスユーザーにとって非常に有力な選択肢です。
高出力と多機能性を重視する方には特におすすめできるモデルですので、気になる方はぜひ一度チェックしてみてください。
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